すみれ、濃紺、紫、薄墨色

7時過ぎ、先生の元を失礼して帰途に着く。
初夏の夕暮れはゆっくりと変化していく。
すみれ色から濃紺になり、やがて紫、そして薄墨色。
余りに空の変容が美しいので、そのまま西荻窪から三鷹台駅まで住宅街を抜けながらそぞろ歩く。
本当に湿度もなく、時折通り過ぎる風のなんと清涼で心地良い事か…
「東京の空が綺麗になっている」
と、何処かで聞いたが、確かにそうかも知れない。
まだ、取り返す事が出きる事が沢山ありそうだ。
しみじみ初夏の宵の口を楽しんで帰宅。