風薫る初夏の1日

今日は早朝清掃の日でしたが、しっかりサボってしまいました。
合宿の疲れが取れておりません。風邪も少しぶり返してしまった様で何となくだるい朝でございました。
朝礼で皆様にお別れの挨拶を致しました。今月で退社という実感が涌きません。
それでも、時は無心に気配を偲ばせながら刻まれて行くのでしょう。
午前中は引き継ぎの続きをして、昼食は「田中屋」のお蕎麦。
練馬の有名な「田中屋」と同系列かどうかは定かではありませんが、久々のもり蕎麦は美味しゅうございました。
こちらでお昼を頂くのもこれが最後かと思いますと、灌漑一入でございます。
いざ、この地を離れる(少々大袈裟ですが)と思うと、この道も、あの店も、通勤の際に乗り合わせる人々も、妙に名残惜しく感じてしまいます。
気が付いたらライラックや藤の花が咲き出しておりました。すっかり風に洗われて可憐な花房を揺らしていて、季節が初夏に傾いでいる事を実感致しました。
午後に少し残務整理をして、その後、浅草橋と両国に出掛けました。お店の人に始めて退社の旨を話したらとても驚き、残念がって下さいました。余りお役に立ちませんでしたが、こんな私を慕って下さり、本当に感謝しております。

そのまま銀座に出て、[BarOpusNo.1]への活け込みの花材を「銀座フローリスト」で珍しい純白の透かし百合にミスティーブルーとマンサクの枝を購入。
相変わらずおまけのお値段。お礼に両国で買ったクッキーを手渡す。
オーパス」では、今年の初物の西瓜のマティーニ他3杯を頂きました。「Bar石の華」[BarMatsuki]共々、私の好みを熟知して頂いて非常に嬉しい限りです。
20時半には失礼して、日比谷まで歩き、千代田線で代々木公園駅から帰途に着きました。途中、以前から気になっておりました、広東料理餃子館で中華レストラン[龍鳳]でワンタンメン(580円)を頂きました。飲んだ後の炭水化物は身体に悪いと思いつつ、ついつい食べてしまう習性のなんと哀しい事でしょう。ワンタンメンは昔ながらのラーメンという味わいで、麺もスープも懐かしい味でございました。お店も一昔前の町の中華屋サンと言う感じがまた良いと思いました。
そこからテクテク歩いて帰宅致しました。サワサワと心地良い風に運ばれて、時折、何処からともなく馥郁たる花の香りが致しました。普段の通勤路とは違う空気や風景に浸りながら、月下の元、ふらりと散策しながら家路に着くのもこの時期だけに気持ちが良いものでございます。