春雷彼方に去る

予定通り外出する事にする。

外は既に雲の合間から初夏の陽射しが顔を覗かせていた。
松涛の住宅街を抜けながら、「ビストロ・ヴァンボー」へと向かう。
花水木の並木や邸宅のつるバラが初夏の風に吹かれていて気持ちが良い。
もう空気が乾き始めているのを実感する。